板橋区大和町・氷川町

智清寺 板橋区大和町37

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中山道の新板橋郵便局のすぐ北の角から西に入ると右手に智清寺の入り口がある。参道の左側に石仏が集められていた。

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左から庚申塔 元禄3(1690)唐破風笠付角柱。日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。

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ここでも青面金剛の顔は潰されているようだ。右脇「奉造立庚申供養二世安樂也」左脇に造立年月日。

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はっきりとした二鶏に対して邪鬼、三猿は粗削りな表現が面白い。三猿の両脇に信心施主 同行十二人敬白とあり、三猿の下に十二名の名前が刻まれていた。

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隣 六地蔵菩薩立像。一石に二体の地蔵像を陽刻。三つの戒名と元文5(1740)から宝暦3(1753)の命日、さらに右の石塔には「三界萬霊」六体とも顔がはっきりしない。

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大きな木をはさんでその奥に馬頭観音塔。正面に「馬頭観世音」右側面に詞堂金三円とあり脇に建主として個人名が刻まれている。金三円というと明治時代だろうか?

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小堂の中に二体の丸彫りの地蔵菩薩立像が並んでいた。いずれも延命地蔵型。銘などが見当たらず詳細はわからないが、ここに集められた地蔵像の中では比較的古いもののように見える。

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小堂の右 地蔵菩薩立像 昭和6(1931)頭光背を負う。台の正面「為三界萬霊有無両縁」左側面に年号が刻まれていた。

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その奥に 地蔵菩薩立像 昭和19(1944)こちらも頭部に大きな光背を負っている。台の正面「無縁供養塔」左側面に造立年月日。脇に施主個人名が刻まれていた。

下板橋氷川神社 板橋区氷川町21

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中山道沿い 石神井川のすぐ南に下板橋氷川神社がある。板橋第三中学校の東付近から中山道に平行して続く長い参道を歩いてゆくと、参道右手にある境内社の鳥居の脇に二基の庚申塔が並んでいた。

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右 庚申塔 正徳2(1712)唐破風笠付角柱。日月 青面金剛立像 合掌型六臂。全体に彫りは粗く像はあまりはっきりしない。足下には三猿だけが彫られていた。

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 塔の右側面に「奉造立庚申供養石像願主講中敬言」

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左側面には造立年月日。その下に武州豊嶋郡下板橋町と刻まれている。

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左 庚申塔 享保5(1720)日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。日月に瑞雲がつき、こちらは彫りが細かく美しい。ただ青面金剛の顔はやはり潰れているようだ。足下に存在感のある邪鬼。その下の三猿も厚みがあり生き生きとしている。

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塔の右側面「奉供養青面金剛尊像一躰現當二世安樂処」

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左側面に造立年月日。続いて板橋町之内講中 欽言。

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下の台の正面には講員だろう、十名ほどの名前が刻まれていた。