桜区山久保

 

山久保墓地 桜区山久保2-10[地図]


埼大通りと新大宮バイパスの信号交差点の北東の角、広い駐車場の先の小高くなったあたりに墓地があった。同じ敷地内に山久保墓地会館が立っている。


墓地に入ると、会館の建物の近く、北側の一角に多くの石塔が並んでいた。


右端、三界万霊塔 享保9(1724)舟形光背に地蔵菩薩立像を浮き彫り。


像は顔のあたりに白カビが目立つが、大きな欠損もなく納衣の細かい襞まで柔らかく表現されている。光背右脇「爲三界萬霊無上菩提」左脇に造立年月日。その下に山久保村施主とあり僧名が刻まれていた。


墓地の南東の一角、中央を大きく空けて、取り囲むように三辺に石塔が並んでいる。



北向きに並ぶ三基の左端 法華経供養塔 宝暦8(1758)角柱型の石塔の正面「法華経千部供養塔」下部は風化のため摩耗、剥落が見られる。


塔の両側面に渡って造立年月日が刻まれていた。


下の台の三面に銘が見えるが不鮮明。正面、中央に内谷村、左に□□村。その下に10名ほどの名前が刻まれている。


こちら左側面。銘が全く見えないほどにこびりついていた土埃を払い落して見ると、こちらは銘が少しは読みやすい。中嶋村、与野町、山久保村などとあり、その下に名前が、左には願主二名の名前が刻まれていた。


こちらが右側面。右上に千駄村。下のほうに数名の名前が刻まれている。