朝日・末広・弥平・元郷・領家の石仏

薬林寺入口 川口市朝日1-6

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岩槻街道 末広交差点の北、左側に薬林寺の入口がある。

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庚申塔 元禄15(1702)日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。二鶏・邪鬼・三猿。
邪鬼と三猿はラフな彫り。邪鬼の右に講中。光背左に年号。右は読みにくい。

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左の石塔は剥落があり、文字は確認できない。


末広庚申堂 川口市末広2-18-8

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末広2丁目公園の東の道を南に向かい道なりに歩くと5分ほどで庚申堂の前に出る。
堂の前に庚申供養塔 昭和55(1980)が立っていた。

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門扉の左側に庚申塔 天保5(1834)正面中央に「庚申塔」と彫られている。

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右側面に 十二月田村坂口講中。続いて鳩ケ谷へ一里と刻む。左側面には年号。
続いて川口へ八丁と刻まれていた。

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庚申堂の右奥、ブロックの前に石仏が並ぶ。左端は念佛供養塔 寛保2(1742)
僧侶の供養塔が二基続き、次に庚申塔。右端は念佛供養塔 安政7(1860)となる。

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庚申塔 天明4(1784)正面 梵字「ウーン」の下「青面金剛」と彫られている。

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塔の左側面 十二月田村講中、願主 法心と刻む。

無量寺 川口市弥平2-17

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弥平2丁目、弥平町公園の南隣、無量寺の参道の両脇に8基の石塔が並んでいた。
左側は手前から庚申塔、普門品供養塔、板碑型の供養塔、地蔵菩薩立像である。
右側には馬頭観音の文字塔、光明真言供養塔、普門品供養塔、庚申塔。いずれも
興味深いものがあるが、カビも多く判読するのは結構大変だ。今回はあまり
時間が取れなかったので、いずれゆっくり再訪して調べてみたいと思う。今日は
二基の庚申塔のみ取り上げる。

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左の列の一番手前 庚申塔 明和7(1770)日月雲 中央に「青面金剛童子」と彫る。
上部両脇に造立年月日、下部に當村講中。左脇には 正面 川口みちだろうか。
さらに塔の左側面には、かすかに はとがやみちと刻まれていた。

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右の列の一番奥 庚申塔 享保5(1720)日月雲 青面金剛立像 剣・ショケラ持八臂。
八臂は珍しい。光背右に「奉造立庚申二世安禾」左に年号、その横に同行十二人。
足元には二鶏・邪鬼・三猿が揃っている。


正覚寺 川口市元郷3-1

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岩槻街道本町交差点から東に歩き、中央橋交差点で斜め右に入る。しばらく進み
左の細い道を入ると左手に正覚寺の山門がある。門を入ると左側に小堂があった。
左の堂の中には木造の観音像。右側の堂の中に二基の庚申塔が並んでいる。

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庚申塔 日月雲 青面金剛立像 剣・ショケラ持六臂。青面金剛はまん丸な顔で
あまり威圧感は無い。塔の側面や下の台に造立年は見当たらなかった。

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足元に邪鬼と三猿。この邪鬼のデザインは不思議だ。前足?顔、後ろ足?の
バランスがしっくりしない。

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庚申塔 天保9(1838)日月雲 青面金剛立像 剣・ショケラ持六臂。塔の左側面に
年号。下の台の左側面に数名の名前が刻まれていた。

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足元の邪鬼は仰向けで頭と腹部を踏まれている。三猿は小さくアンバランスな
構図が面白い。見猿と聞か猿の間に二鶏を配す。これも大変珍しい。

元郷氷川神社北東路傍 川口市元郷1-30

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元郷氷川神社の東側の道を北に歩くと左手の小堂の中に三基の石仏が並んでいた。

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右 庚申塔 文政2(1819)日月雲 青面金剛立像 剣ショケラ持六臂。頭に蛇を頂き、
足元にブルドッグのような邪鬼を敷く。台の正面に三猿。塔の左側面に年号。
右側面には「講中」と刻まれていた。

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中 地蔵菩薩立像 年代不明 台の正面に「三月講」とある。

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左 如意輪観音菩薩坐像 享保10(1725)?光背に念佛供養佛と刻まれている。

不動堂 川口市元郷6-5

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元郷小学校の北東すぐのところに不動堂がある。参道の左側に石仏が並んでいた。

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一番奥に庚申塔 元禄7(1694)日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。カビが多く、
光背の一部が欠けている。光背左下「奉供養庚申待」右下 結衆三十一人。
足元両脇に二鶏、さらに足元に三猿を彫る。邪鬼はいないようだ。