上中里駅から歩く

福性寺 北区堀船3-10-16

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上中里駅から北に歩き、明治通りを越え、都電荒川線を越えてさらに歩く。
堀船中学校の東に福性寺がある。そのすぐ先には隅田川が流れている。
山門へ続く参道の入口あたりに石塔が並んでいた。

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左端 庚申塔 年代不明 板碑型。中央に「奉造立石塔壹基信心施主二世安穏」
あとは彫りが薄くて読めないが、多分江戸初期のものと思われる。

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山門を入ったすぐ左に石仏が並んでいる。真ん中の六面六地蔵塔は個人の
供養塔だった。

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左 庚申塔 天和2(1682)阿弥陀三尊の種子の下に地蔵菩薩立像。光背右に
「奉供養庚申二世安楽所也」光背左、年号の下、武州豊嶋郡梶原堀内村。

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右 庚申塔 元禄15(1697)こちらは梵字「カ」の下 地蔵菩薩立像。光背右
「奉造立地蔵尊庚申供養祈所」続いて講中。光背左 結衆敬白十四人と刻む。

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お地蔵様の後ろに 庚申塔 元禄元年(1688)聖観世音菩薩立像。光背右に
「奉造立庚申待講中二世安樂」。光背左には年号が刻まれている。

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本堂の右手前の一角にも庚申塔が立っていた。享保3(1718)日月雲の下に
青面金剛立像 三面六臂 剣ショケラ持ち。足元に邪鬼・二鶏・三猿が揃う。
右脇に「奉供養庚申為二世安樂也」左脇に年号。三猿の下、梶原掘之内村
巣鴨村、その間には講中拾四人だろうか。

延命寺 北区堀船4-10-12

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福性寺から東に向かうとほどなく延命寺に着く。門を入った左側、木々に
囲まれた一角に住職の墓石などの石塔が並んでいた。

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庚申塔 正徳2(1712)立派な日月雲に続いて梵字「ウーン」を彫り、その下に
「奉供養庚申講中當所安穏也」武州豊嶋郡舟方村と刻まれていた。

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聖観世音菩薩立像 貞享3(1686)光背右に「奉供養念仏二世安樂所」と刻む。

上中里庚申堂 北区上中里2-25 

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上中里駅の北、道路沿いに小堂があり庚申塔が祀られていた。

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庚申塔 年代不明 青面金剛立像 三面 合掌型六臂。足元に三猿を彫る。

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両脇にもいくつか石塔が並んでいる。右 庚申塔 寛文5(1665)下部に見猿。

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左にも庚申塔 寛文5(1665)こちらも下部に見猿。左右で一対だろうか。
この日はここでカメラの電池が切れて撮影不能になり細部に写真が
撮れなかった。いずれ再訪してみたい。

上中里庚申堂 北区上中里1-41

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本郷通りの西ヶ原交差点から北へ細い道を進むと突き当りに小堂があった。
駅北の小堂と同じく、こちらも「上中里庚申堂」となっていた。

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庚申塔 享保6(1721)日月雲 青面金剛立像 三面 剣・ショケラ持ち六臂。
下部には二鶏・邪鬼・三猿。邪鬼と三猿の顔が削れている。いたずらか?
右脇には「奉供養庚申待二世安樂所」と刻まれていた。

圓勝寺 

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田端と駒込のちょうど真ん中あたり、山手線の線路の北側に圓勝寺がある。
参道の入口左脇に庚申塔 宝暦8(1758)が立っていた。日月の下、正面に
「庚申塔」その下に三猿。下の台の正面には大きく講中と彫られている。

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境内に入り本堂の右側には三界万霊塔。たくさんの無縁仏が額縁の中の
絵のように塔の側面に取り込まれていた。

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その奥、墓地を背にして石仏が並んでいる。多くは個人の供養仏だった。

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庚申塔 承應3(1654)地蔵菩薩立像 大きな錫杖を持ち静かに瞑想している。
光背右脇「奉庚申一座供養二世安樂」左脇に年号。足の下の台の正面に
施主敬白とあり9人の名前が刻まれていた。